5月27日 アートインフォメーション 上原美術館
現在上原美術館では、仏教館で企画展「都の祈り 伊豆の祈り」、
近代館では「もののありか―静物画のふしぎ」を開催しています。
このうち本日は仏教館の企画展を紹介いたします。
上原美術館のコレクションの多くは中央で造られたもので、これが「都の祈り」です。
一方で上原美術館は開館以来40年に渡って伊豆の仏像を調査、多くの発見をしてきました。
これを本展では「伊豆の祈り」として、対比させて展示しています。
今回の展示では、最初の展示室に少し変わった形で
仏像のカケラばかりが展示されています。
ただ、この部屋に並んでいるカケラはちょっと特別なカケラで、
実はこのたび国の重要文化財に指定された仏像とほぼ同じものなのに
カケラという事で指定から外れてしまったものなのです。
重要文化財に指定されたのは、河津町の南禅寺というお寺に伝えられた
26体の仏像で、伊豆南部で仏像が国の文化財に指定されたのは、
大正4年(1915年)以来、一世紀ぶりです。
3体は東京国立博物館に運ばれ、4月23日~5月12日の期間、展示されました。
紹介したカケラたちは、外れてはしまったものの、国の重要文化財と同等な展示品です。
ご来館いただき、ぜひ直接ご覧ください。
美術館基本情報
●展示:都の祈り 伊豆の祈り【仏教館】
●会期:開催中~2024年9月23日(日) 会期中は無休です
●開館時間:9時30分~16時30分
●入館料:大人1000円、高校生まで500円
●仏教館に隣接する近代館では企画展「もののありか」を同時開催中です。