2019年 8月12日 月曜 uki ukiリポートは、
沼津市出身で 元特攻隊員、
現在92歳、木版画家の 杉田 登さんに
戦争体験をまとめられた手記 「遠い日のおもいで」について
お話を伺いました。
とても穏やかでにこやかな杉田さんは
「人生の中で体験したことを、何か残しておきたいと思って書いた」
「頭に入っていることをただ書き出してみた」と
静かに語りました。
1943年、陸軍少年飛行兵になるために
青森県の所沢 陸軍整備学校
八戸教育隊に入学。
浜松陸軍飛行学校に転任して、重爆撃機の機上機関士の訓練を受けました。
1945年、茨城県の西筑波基地へ転属を命じられ
「特別攻撃隊 第226振武隊へ配属」が決まりましたが
8月15日に終戦を迎えた。
「あと1週間送れていたら自分は出撃していた。幸か不幸か
何人も見送った戦友に続くことはなく私は生き残った」
戦後、沼津市役所に勤務。
退職後、木版画家として活動。
今では、木版画の作品のなかに
自身が乗っていた飛行機を映しだしたり
風景画を残しています。
日本版画会の会員で
木版画教室の講師として指導しています。
戦後74年の今、
戦争で悲惨な戦争を二度と繰り返すことのないよう
平和への祈りを強く思いました。
木版画の作品をつくるアトリエの部屋には
たくさんの飛行機の模型、
木版画を写真として撮影したアルバムなどがありました。
手記 「遠い日のおもいで」は、数に限りがありますが、
「希望者がいたら 送ります」と話してくださいました。
お問い合わせ電話&FAX番号 :055-951-5345
ボイス・キューにもいただきましたので
スタジオ見学の際、お声かけくださればご覧いただけます。
昔から絵を描くことが大好きだった杉田さんは
スケッチブックに風景画を描き、
彫刻刀で掘って、色をつけて刷って・・・
時間も手間もかかりますが、
色彩が1枚ごと違って刷れることが魅力だということです。
杉田 登さんが指導した木版画教室の修了生が
作品展を開催します。
「私も2作品 出せるように製作する」と
意欲を見せていらっしゃいました。
最新作、楽しみに出かけたいと思います。
第22回木版画教室OB作品展
2019年10月9日(水)~15日(火)
午前10時~午後4時30分まで(最終日は4時まで)
会場 沼津市本字千本1910-206
千本プラザ 1階