3月23日 アートインフォメーション 上原美術館
上原美術館では現在、仏教館で「東風吹かば 仏教東漸」、
近代館では「春、花めく」を、開催中です。
今回は仏教館の展示について紹介します。
古く、日本では春の訪れは東からの風によって運ばれてきました。
さまざまな文化が風に乗って各地に拡散するように、
仏教美術も遠く異国の地より日本へもたらされました。
またインドで生まれた仏教が西方から東へと広まる様子は、
仏教東漸という言葉であらわされます。
本展では、日本で花開いた仏教美術を上原コレクションからご紹介しています。

新収蔵・初公開となる華厳経断簡(二月堂焼経)は紺紙に焼け滲みがある美しい作品です。
古都・奈良に春を呼ぶ修二会。
この儀式を行う東大寺二月堂には、奈良時代に書写された紺紙銀字の華厳経が納められていました。
江戸時代、寛文7(1667)年に行われた修二会で二月堂が火災で焼失してしまいます。
この時に焼け残った経典は、焼け跡の滲みが醸し出す儚くも美しい紙面、
銀字のプラチナのような独特の輝きで、後世、二月堂焼経の名で愛でられるようになりました。
そのほか、天平写経の名品である、墨書が美しい薬師寺経(新収蔵・初公開)など
古写経を中心に展示中です。
是非この機会に上原美術館で仏教美術をお楽しみください。
美術館基本情報
上原美術館 下田市宇土金341 電話:0558-28-1228
●展示:仏教館「東風吹かば 仏教東漸」
●会期:2026年1月24日(土)~2026年5月18日(月) 会期中無休
●開館時間:9時30分~16時30分(入館は16時まで)
●入館料:大人1000円、学生500円、高校生以下は入館無料
●近代館に隣接する近代館では「春、花めく」を同時開催中です。