2月23日 アートインフォメーション 上原美術館
上原美術館では現在、仏教館で「東風吹かば 仏教東漸」、
近代館では「春、花めく」を、開催中です。
本日は近代館の展示について紹介します。

「春、花めく」では、上原美術館が所蔵する上原コレクションの中から
春の花が描かれている絵画を厳選して展示しています。
春の花といえば、やはりその代表は桜でしょう。
今回の展覧会でも、4人の画家による、桜を題材とした作品を展示しています。
横山大観≪夜桜≫はヤマザクラ、安井曽太郎≪桜と鉢形城址≫はソメイヨシノ、
須田国太郎≪しだれ桜≫はしだれ桜、
そして鏑木清方≪春雨≫では雨にあたり散り始めた桜が描かれています。
前回のアートインフォメーションでは、横山大観≪夜桜≫を紹介しました。
今回は安井曽太郎≪桜と鉢形城址≫について紹介します。

安井曽太郎は、戦争の空襲を避けるために、
家族とともに埼玉県寄居町というところに疎開をしていた時期があります。
寄居町には玉淀(たまよど)河原と呼ばれる桜の名所があり、
そこは古くから文化人が訪れた景勝地としても有名で
近くには戦国時代の鉢形城址もあります。
安井はそんな場所を描く中で、ほんのりピンク色を含んだ白い絵の具を丁寧に重ねて
満開の桜を表現しています。
他の画家たちが描いた桜は花を一輪ずつ描いていますが、
安井の作品は、ふんわりとした重なり合いまで伝わってくる独特な表現ではないでしょうか。
展覧会にお越しの際は、4作家の個性豊かに開花する桜の作品だけでなく
うつろいゆく春の花が描かれたさまざまな絵画のその魅力をお楽しみください。
美術館基本情報
上原美術館 下田市宇土金341 電話:0558-28-1228
●展示:近代館「春、花めく」
●会期:2026年1月24日(土)~2026年5月18日(月) 会期中無休
●開館時間:9時30分~16時30分(入館は16時まで)
●入館料:大人1000円、学生500円、高校生以下は入館無料
●近代館に隣接する仏教館では「東風吹かば 仏教東漸」を同時開催中です。