三島市で始まった「まちの保健室」
静岡県三島市のコミュニティスペース「CoDoU(こどう)みしま」では、月に2回、看護師の小塚さおりさんによる「まちの保健室」が開かれています。ここは、特別な用事がなくても誰でもふらりと立ち寄れる、温かな交流の場です。

この活動を始めたきっかけは、自身の妊娠・出産時に感じた孤独や、仕事を通じて目の当たりにした「産後うつ」などの切実な現状でした。地域の中に安心して自分を出せる「サードプレイス」が必要だと考え、移住先の三島で「健康のおせっかい」を焼くコミュニティナースとして活動をスタートさせました。
室内では、80代の女性が赤ちゃんを愛でたり、若い母親が高齢者にスマホの操作を教えたりと、世代を超えた自然な助け合いが生まれています。医療や介護の相談だけでなく、何気ないお喋りを通じて人とのつながりを作るこの取り組みは、心身の健康を高める「社会的処方」の実践でもあります。
「がんばらなくてもいられる場所」がある。そんな安心感が、地域の孤独を防ぎ、豊かな暮らしを支える一助となっています。