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2025.9.22

9月22日 アートインフォメーション 上原美術館

現在、上原美術館では企画展として、近代館で「であう、はじまる―画家たちの初期作品」、
仏教館では「伊豆 民間仏めぐり」を開催中ですが、明日の23日が最終日となります。
24日(水)から10月3日(金)までは、展示替えで休館となります。
今回の放送では、次回の展示について予告させていただきます。

次回の展示は、近代館で「印象派を楽しむ」という企画展。
そして仏教館で「伊豆のみほとけ」という特別展を開催予定です。
今回は仏教館の特別展を紹介します。

タイトルどおり、伊豆の仏像を紹介する特別展ですが、
必見は33年ぶりに公開される仏像です。
1992年、熱海のMOA美術館が開館10周年を記念して開催した「伊豆国の秘宝」で
展示されて以来、公開されてこなかった仏像を
ご住職の特別なご厚意で、展示させていただくことになりました。

まず一体目は、西伊豆町安良里の明泉寺(みょうせんじ)に伝わる薬師如来像です。
平安時代(12世紀)、今から900年前に造られた等身大の仏像です。

このお像は左手に丸いものを持っていますが、
これは薬の壺で、薬師如来というのはその薬で
どんな病気でも癒してくれるとされている病気平癒の仏様なのです。
また、このお像の謎と思われるのが、都から遠く離れた伊豆にありながら
京都の大寺院におられても違和感のない、都会風のお姿をされているところです。

次に紹介するのは、伊豆市市山の明徳寺というお寺に伝えられた観音像です。
トイレの神さまとして知られる明徳寺さまに人知れず伝えられてきた仏像で、
800年くらい前、鎌倉時代の仏像です。

このお像は座ったお姿で50センチほど、立っても1メートルほどでそんなに大きくはありません。
お顔の金や頭上の宝冠(かんむり)などは江戸時代に修理が施されているようです。
この仏像も、地方色、田舎臭さを感じさせることがなく、
古い時代の伊豆が、都に負けない、文化の高い地域であったのではないかと感じられます。

このように、めったに観ることができない仏像をはじめ、
いろいろな伊豆の仏さまに会うことができます。
伊豆の素晴らしさをあらためて感じていただければと思います。


美術館基本情報
 上原美術館 下田市宇土金341 電話:0558-28-1228
 ※次回展示について
 ●展示:仏教館「伊豆のみほとけ」
 ●会期:2025年10月4日(土)~2026年1月12日(月・祝)  会期中無休
 ●開館時間:9時30分~16時30分(入館は16時まで)
 ●入館料:大人1000円、高校生まで入館無料
 ●仏教館に隣接する近代館では「印象派を楽しむ」を同時開催します。

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