7月2日ukiukiワイドももいろクラブ
今日のなないろゲストは絵本作家 竹山美奈子さんにお越しいただきました。
お生まれは関西ですが、現在はえほんのまち三島で作家活動をされています。
これまで3冊の絵本「すずちゃんののうみそ」「あいちゃんのひみつ」「はるなつあきふゆシロとクロ」を出版されました。
絵本を書くきっかけは、娘さんが自閉症と最重度知的障害をおもちで、公立の保育園時代に子供たちが自然に接してくれたこと、子供たちから「なんでしゃべらないの?」「なんで靴はけないの?」などの質問があり、その「謎」に答えたいという思いと感謝の気持ちからでした。その一冊である絵本が「すずちゃんののうみそ」。
最初は竹山さんが自費出版の紙芝居として作成し、娘さんが卒園する3日前にクラスだけで読む予定でしたが、先生からの依頼で園全員の前で読むことになりました。園児たちは集中して聞き、先生の中には涙を流される方もいました。その後、だんだんと口コミなどで多くの方に読んでもらえるようになりました。そして絵本の画を担当された画家さんのアトリエで原画展が開かれ、そこに来られたブックデザイナーさん(様々な絵本出版社とお仕事されてる方)が竹山さんの紙芝居を読んで「これは自費出版と思えない作品だ」と驚き、出版社岩崎書店の編集者に伝えました。後に「絵本にしませんか?」と出版社岩崎書店さんからお声がかかり、絵本が発刊されました。
「すずちゃんののうみそ」は幅広い年齢層に親しまれ障害理解につながる作品でもあります。
絵本になる前の紙芝居だけでも300部以上売れました。当初は50部だったそうですが、あとから増刷されたとの事!すごい反響ですね。
2冊目は「あいちゃんのひみつ」で、ダウン症についての話です。
こちらの絵本は以前なないろゲストでもご紹介させて頂いたことがあります。
2022年3月31日なないろゲスト(参考までに)
3冊目の「はる なつ あき ふゆ クロとシロ」はモノクロのユニバーサル絵本です。一見、一般的な幼児向け絵本のように見えますが、知的障害やディスレクシア(学習障害)をもつお子さんが読みやすいようにデザインされています。絵本の紙の色はクリーム色で眩しさを抑え、文字はユニバーサルデザインフォントで読みやすく、4拍子の文章でリズミカルに仕上げられています。竹山さんの娘さんはこの絵本を最後まで聞いて手拍子をしていたそうです。
今日は3冊の絵本をご紹介して頂きましたが、新たに4冊目も出版される予定です。こちらもお楽しみに。
竹山さんの絵本に興味がある方は、三島市にある絵本専門店「えほんやさん」でサイン本が書かれていますのでそちらをチェック、又は全国の書店、図書館、またはネット販売で入手できます。
ぜひお手に取っていただければと思います。
竹山さんのブログ
竹山さんのお人柄がとても素敵でお話も魅力的でした。貴重なお話ありがとうございました。