11月19日 ukiukiリポート 佐野美術館
今日は三島市にあります、佐野美術館にお邪魔しました!
学芸員の河内えり子さんにお話を伺いました🎤
佐野美術館では1年を通して様々な展覧会が開催されています。
今回は、12月22日まで開催されている「はしもとみお展-時を刻むいきものたち-」についてご案内いただきました!
「はしもとみお展」では、肖像彫刻家のはしもとみおさんによる木彫りの動物たちを展示しています。
全国3か所を巡回し、今回の佐野美術館で最後の展示となっています。
もともと獣医を夢見ていたはしもとみおさんは、阪神淡路大震災の被災をきっかけに、動物たちの生きた姿そのままを残せる彫刻家を志すようになりました。
はしもとみおさんの作品には必ずモデルがあり、動物たちそれぞれの背景やエピソードを大切に制作されています。
今回も作品一つ一つに名前があり、名前の書かれている動物はモデルとなった子の飼い主さんに呼ばれていた名前をそのままもらっているんだそうですよ!
まず入口から入ると出迎えてくれるのがこちら!
大きい!!なんと等身大、チベットヒグマのシュウ君です🐻
入ってすぐ、受付を通るよりも前にお出迎えしてくれるので、ここからテンションが上がっちゃいます!!
さらになんとこちらの展覧会、写真・動画撮影OKなんです……!!
それだけでもすごいのに写真のピンクの肉球マークのある動物は触ってOK!!
こちらの熊さん、シュウ君も触ることができますし、6歳までのお子様は座ることもできます🐾
作品を見るだけでなく、触れることで木の感触や温もりを感じてほしいという、はしもとみおさんの想いからなんだそうですよ💭
今回の「はしもとみお展」では、はしもとみおさんとモデルとなった動物たちの時間をなぞるように、
全5章で構成された展示となっています。
第1章は「いきものたちとの出会い」
子ども時代に一緒に生活をしたゴンちゃんや、現在パートナーである黒柴犬の月君を始めとした、はしもとみおさんの身近にいる子たちの作品を展示しています。
表情や姿もそれぞれで、今にも動き出しそうです!!
展覧会では巡回する美術館ごとにコラボを行っていて、佐野美術館では「三島宿風俗絵屏風」を見るワンちゃんたちの姿を見ることができますよ!!
第2章は「いきものたちのまなざし」
犬猫の留まらず、野生の動物や海の動物を展示しています。
展示の配置にははしもとみおさん自らも関わっており、こだわりの展示となっています。
こちらのジュゴンのセレナとウミガメのカメ吉はとっても仲良しだったんだそうです!
モデルとなった2人は今は違う水槽にいますが、こちらの展示では仲良くいる姿を見ることができますよ🐢
また、ウサギの横にある座布団には座ってOK、一緒に並んで写真撮影などもできちゃいます!!
第3章は「旅先での出会い」
世界各国で出会った動物たちを展示しています。
動物たちのそのままの姿を映しとったような作品が多いはしもとみおさんですが、中にはユーモアにあふれたような作品もあり、とっても楽しいです!!
個人的にはこちらのラクダに乗った猫ちゃんの作品がお気に入りです✨
第4章は「時をかける物語」、そして第5章は「これからの物語」です。
今回の展覧会のテーマとなっている「時」に注目して、時計や長く愛される物語をモチーフにした作品を展示しています⌛
こちらでははしもとみおさんが描かれた絵本の原画も展示されています📖
入口の熊さんのように大きな作品から、手のひらサイズの小さなものまで様々な作品が展示されています。
彫刻の展示のほかにも、はしもとみおさんが日課としているスケッチや、作品への思いなどを語った映像の上映、
さらに佐野美術館とのコラボ展示もあり、ギミックも満載の展示会となっていますよ!!
なんとこの展示のどこかにはツチノコも隠れているんだそうです……!!
時間がいくらあっても足りなくなりそうですね!!
佐野美術館は伊豆箱根鉄道三島田町駅から徒歩5分、中田町1-43に位置しています。
開館時間は10:00~17:00、休館日は木曜日です。
12月22日(日)まで開催されている「はしもとみお展-時を刻むいきものたち-」、
ぜひ隅々まで見て、触って、楽しんでくださいね!!