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2024.8.26

8月26日 アートインフォメーション 上原美術館

現在、上原美術館では、仏教館にて『都の祈り 伊豆の祈り』、
近代館にて『もののありか―静物画のふしぎ』をテーマに展示中です。
今回は近代館で開催中の展覧会について、
奥の部屋、第2,3展示室で展示している作品をご紹介します。

まず、一つ目はポール・シニャックの《アニエール、洗濯船》です。

シニャックはフランス・パリの裕福な家に生まれましたが
16歳のときに父を亡くし、パリ対岸のアニエールに移り住みます。
そしてモネの影響を受けながら独学で絵を描き始め、
18歳で初めて油彩画で描いたとされるのが《アニエール、洗濯船》です。
水の描き方などには、大ファンであったモネの影響が観られます。
そして、画面の左側の建物が洗濯船で、画面上部には煙突から煙が流れ、
右側の橋脚といったような、工場と田園風景というモチーフは
シニャックだけでなく多くの画家を魅了し、ゴッホもその一人でした。

次に紹介するのはそのゴッホの《鎌で刈る人(ミレーによる)》です。
ゴッホは27歳で画家を志し、独学でミレーの模写を試みますが、
これはそのころの作品です。

実は、ゴッホとシニャックは、アニエールで一緒に制作した時期があります。
32歳のときにパリに移り住み、その時期に画材店でシニャックに出会いました。
ともに絵を描いたりしましたが、ゴッホが次にアルルへ移ったのち、
自ら耳を切り落とす事件を起こして入院すると、シニャックは見舞いに訪れています。
そしてゴッホは弟に「シニャックに会ってとてもよくしてもらったことを知らせておきたい」と
手紙を残しました。

セーヌ川をめぐる画家たちのエピソードの一つです。

美術館基本情報
 上原美術館 下田市宇土金341 電話:0558-28-1228
 ●展示:もののありかー静物画のふしぎ【近代館】
 ●会期:開催中~2024年9月23日(月・休)  会期中無休
 ●開館時間:9時30分~16時30分(入館は16時まで)
 ●入館料:大人1000円、学生500円、高校生以下入館無料
    ※近代館・仏教館の共通券です。
 ●仏教館に隣接する近代館では企画展「都の祈り 伊豆の祈り」を同時開催中です。

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