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2024.7.22

7月22日 アートインフォメーション 上原美術館

現在、上原美術館では、仏教館にて『都の祈り 伊豆の祈り』、
近代館にて『もののありか―静物画のふしぎ』をテーマに展示中です。

今回は『もののありか―静物画のふしぎ』で紹介している
静物画に描かれた「もの」の持つ意味についてのお話です。

一点目はアルブレヒト・デューラーの【書斎の聖ヒエロニムス】で、銅版画の作品です。
長辺が25cmほどのハガキ2枚分よりやや大きいくらいの作品です。
かなり細かく描かれていますが、机で書き物をしている人物が、
作品のタイトルにもあるヒエロニムスです。
机の上にはキリストの置物、そして窓際には髑髏がありますが
髑髏は旧約聖書に登場する最初の人類アダムを象徴すると言われています。
髑髏からキリスト像、そしてヒエロニムスへ遠近法で直線的につながるその構図は
人類の歴史そのものをあらわすかのようです。
そのほか、壁の砂時計、棚の蠟燭台があり、人生の短さや死を暗示しているようです。
このように「もの」が人類の知的営為そのものをあらわしているとも感じられます。

アルブレヒト・デューラー《書斎の聖ヒエロニムス》1514年

 

次に紹介するのはアンドレ・ドランの【静物】です。
テーブルクロスの上に、蝋燭台やタバコ缶、空のうつわが木炭で描かれています。
火のない蝋燭台、火とともに消えるタバコ、空のうつわによって
「人生の虚しさ(ヴァニタス)」を暗示しているようです。
このような「もの」は寓意的なモティーフとして
17世紀頃からヨーロッパで盛んに描かれていて
「ヴァニタス」は静物画のテーマとしてよく取り上げられてきました。

アンドレ・ドラン《静物》1912年

 

このように、静物画を見るときには、
描かれた意味や作者のまなざしにも思いをはせてみてはいかがでしょうか。

 

美術館基本情報
 上原美術館 下田市宇土金341 電話:0558-28-1228
 ●展示:もののありかー静物画のふしぎ【近代館】
 ●会期:開催中~2024年9月23日(月・休)  会期中無休
 ●開館時間:9時30分~16時30分(入館は16時まで)
 ●入館料:大人1000円、学生500円、高校生以下入館無料
    ※近代館・仏教館の共通券です。
 ●仏教館に隣接する近代館では企画展「都の祈り 伊豆の祈り」を同時開催中です。

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