3月25日 アートインフォメーション 上原美術館
本日の上原美術館からのアートインフォメーションは
仏教館で開催中の「時の結晶 仏教美術」についての紹介です。
昨年、仏教館は開館40周年という節目を迎えましたが
本展ではこの40年で収集した名品の数々を展示しています。
その中でも今回ご紹介するのは「十一面観音像」です。
十一面観音は頭に十の顔がついていて、あらゆる方角を見渡して人を救う
という役割を持っている仏様です。千年近く前に造られました。
表面には金箔が貼られた部分も残っており、サクラの木が使われていますが
より柔らかい素材で造られているように感じられます。
この仏像は当館が収集したコレクションの第一号で
いわば当館の仏教美術コレクションの代表となっています。
もうひとつ紹介するのはお経です。
これは岩手県平泉の中尊寺に伝わったという中尊寺経と呼ばれるものです。
このお経は紺色の紙に金銀交互に文字を書いたものが5400巻1セットで造られています。
金字は今も見事な輝きで、奥州藤原氏の財力が感じられます。
このお経は2007年に収蔵しましたが、お経の収集のきっかけになった作品です。
ぜひ一度ご覧いただきたいと思います。
美術館基本情報
●展覧会:【仏教館】時の結晶 仏教美術 ※同時開催【近代館】春の訪れ
●会期:2024年4月14日(日)まで 会期中は無休です
●開館時間:9時30分~16時30分(入館は16時まで)
●入館料:大人1000円、大学生500円、高校生まで無料