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2023.6.26
2023ukiukiワイドももいろクラブ

6月26日 アートインフォメーション 上原美術館

現在、上原美術館では、仏教館で企画展『きれいな仏像 愉快な江戸仏』、近代館では『雨をたのしむ』が開催中です。

現在開催中の『雨をたのしむ』では上原美術館が所蔵する上原コレクションの中から雨がテーマとなっている絵画を厳選して展示しています。

今回は日本画の作品が大半を占めています。日本は雨が多い国ということもあり季節ごとにさまざまな表情を見せる雨に魅せられたのか、雨を題材にした日本の絵画は多いように思います。

本展では、日本画家・鏑木(かぶらき)清方(きよかた)の作品を7点展示しています。そのうち3点が新収蔵、当館初公開の作品です。

清方は「雨ならばたいていの人はきらひな五月雨にも、秋ふる長雨にも、とりどりに詩情をさそはれ、畫心をよぶ」といい、雨を好んだ画家でした。

今回新収蔵された3点の作品は、≪初冬の雨≫、≪待乳(まつち)夜雨≫、≪木母寺(もくぼじ)夜雨≫

≪待乳夜雨≫と≪木母寺夜雨≫はいずれも夜の雨が描かれた作品で、女中がもつ提灯が行く手を照らしています。それぞれ描かれた場所や季節は異なりますが、しとしとと降る雨が感じられます。

そして、≪初冬の雨≫は、清方が18歳の時に描いた作品です。明治時代の下町の情景を描いたもので、傘をさして雨降る道を歩く女性たちの横では、焼芋屋が描かれています。店には子どもたちが立ち寄る姿がみえます。

本展ではもう一点、同じく焼芋屋を描いた≪十一月の雨≫という作品を並べて展示しています。こちらは清方が77歳の時に描いた作品です。

時を経て描かれた2点の情景からは、明治時代の冬の思い出として、雨のなか焼芋屋の煙がたなびく様子が清方の脳裏に深く刻まれていたことがわかります。

清方の作品の他に、小林古径、松林桂月、フランスの画家・ピエール・ボナール、洋画家・牛島憲之などの作品をご紹介しています。

美術館で涼みながら、ゆっくりと雨の世界をお楽しみいただけます。

※上原美術館 近代館展示室のようす①

※上原美術館 近代館展示室のようす②

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