1月23日 アートインフォメーション 上原美術館
上原美術館では1月21日㈯~4月16日㈰、今回も伊豆にまつわる展示で特別展『梅原龍三郎と伊豆』を開催しております。
日本洋画の巨匠と言われる梅原は生涯を通じて、伊豆を訪れました。
熱海では友人の別荘に滞在して、その風景を描いています。
今回、当館で新収蔵したのが≪江ノ浦 残月≫です。
オレンジなど豪快な色で描かれていますが、画面右上に月が残る朝の一場面です。
その月が見えると、画面全体に夜明けの光が広がって、繊細なうつろう時間を捉えていることがわかります。
梅原は戦争中、伊豆・大仁に疎開して、大仁ホテルで制作をします。そこから見える富士山を多く描き、梅原は富士山を描く画家として知られました。
三津では知人の別荘から淡島の向こうに見える富士山も描いています。
また、梅原は21歳でフランスに留学して、ルノワールに直接会い、教えを受けています。
今回は、梅原がフランス滞在時に描いた代表作≪黄金の首飾り≫を、東京国立近代美術館からお借りして展示しています。
そのほか、梅原が描いたひまわりと、その絵に描かれている李朝の壺を並べて展示しています。
梅原芸術の魅力を存分に楽しんでいただければと思っております。