ボイスキュー

2021年12月28日火曜日　ukiukiワイドももいろクラブ　ピタッとボイス・キュー防災情報局のコーナーには、
裾野市環境市民部　危機管理課　山本泰男さんにスタジオでお話を伺いました。

10月17日に裾野市で富士山火山噴火を想定した訓練を実施しました。
この訓練のきっかけは2021年3月、17年ぶりに富士山噴火ハザードマップが更新されたことでした。

裾野市に想定される溶岩流の流れの速さなど、従来のハザードマップから情報が更新されています。

溶岩が流れる方向は裾野市方向だけではありませんが、もし裾野市に流れた場合、噴火してから約2時間で溶岩流がくると想定されています。この想定をもとに避難の実動訓練を行いました。

この訓練は住民や市職員、防災時に協定を結んで連絡を取り合う関連機関など多くの方に危機意識や行動意識を高めてもらうことを目的としていました。

訓練時には、訓練に加えて、富士山ハザードマップについて県職員から直接話をきいたり、避難バスや関係機関と連携し、ドローンと県防災アプリの運用、データ収集も合わせて行いました。

当日は午前8時、噴火警戒レベル3から行動を開始しました。
午前8時30分には噴火警戒レベル４、この段階では、住民の方々の避難開始や災害対策本部の設置、避難が難しい方に向けた避難バスの運行が開始します。
この動きに合わせて、警察や消防、自衛隊への連絡、観光客の誘導と避難指示をしました。

10時には、噴火警戒レベル５、警戒区域に残された人々を自衛隊が救助します。

コロナ禍であることを踏まえて、規模を縮小して行われましたが、関係者、住民の方々を含めて多くの方が関わって行われました。

今回の訓練で、富士山噴火時の避難行動をイメージできたことがよかったと山本さんは話します。
今後はこの訓練で分かった課題解決に向けて動き出す予定です。